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第10回葉山一色海岸アート展

地元葉山で毎年参加させてもらっているグループ展。

今年は第10回。

地元にはたくさんのアーティストが住んでいて

様々な活動をしています。

年齢も、活動もバラバラだけど会ってお話したり、

作品について語り合ったり、ただお酒を飲んだり。

いつも一緒ではないけれど、とっても大事な仲間です。

年に1度、このような素敵な場所に展示出来る環境に感謝します。

 

しおさい公園は一色海岸に面した素晴らしい公園です。

お茶室があったり、池には鯉や亀さんも。一色の山とお庭が一体となって、全く電線が見えない絶妙な作りのお庭。

すっばらしい気持ちの良い空気が流れています。

展示スペースにはその美しいお庭が絵画のように見える大きな窓があり、日々自然が変わっていく様は優雅で贅沢な特別な景色です。

 

贅沢にもこの窓から見える景色を、作品を通して見てみたい。

と思ったことから、窓に展示をさせてもらいました。

壁に飾って影を楽しむのもいいのですが、折角の機会なので

空間に飾ってみました。

ぜひ、遊びにいらしてください。

 

 3/11(土)12時半〜16時半まで 19(土)8時半〜12時半まで 在廊

 

 

展示会場で撮った写真だと逆光なので

平置きした写真でディテールを。

 

題名は

「自然最終標本」

 

糸と綿テープのみで出来た作品です。

土台の布は溶かしてしまっているので、

刺繍だけが残っているのです。

 

想像の植物や花、蝶々、鳥を採集しました。

色を省き、白のみで表現することで、形のみが際立ちます。

今回はお庭の景色を作品ごしで見ることで

見る方それぞれの自然との会話を楽しんで頂けたらと思います。

 

糸とテープのみの絡みで成形していくのは、地球に存在する生き物が小さな細胞から様々な形になっていく過程を再現しているようでもあります。

絡みが少ないと、形にならずほどけてしまいます。

何度も糸を交差させて様々な形にしていくのは難しく、また楽しい作業でもあります。

 

 

壁には水彩、カラーインクで描いた自然採集標本を

ランダムに飾りました。

 

少し浮かせることで、影が生まれ軽やかで

少しでも動きが出ればいいな、と思っています。

 

春の訪れを絵でも感じてもらえたら嬉しいです。